石材の「種類」には異なる分類軸がある

産業技術総合研究所の地質調査総合センターは、岩石をでき方によって火成岩・堆積岩・変成岩に大別しています。これは岩石の成り立ちに基づく分類です。

候補資料では、岩石分類、原石名・石種名、採石地、加工地または加工者、色・石目、表面仕上げを別項目で記録します。種類の異なる情報を一つの序列に混ぜず、同じ項目同士を比べてください。分類名だけで墓石としての品質や耐久性を確定することはできません。

  • 岩石分類:火成岩・堆積岩・変成岩など
  • 石種名:見積書・仕様書で候補を識別する表記
  • 産地・加工情報:資料が示す採石地、加工地または加工者
  • 外観と仕上げ:色、石目、模様、表面仕上げを分けて記録する項目

火成岩・堆積岩・変成岩は順位ではない

火成岩には花崗岩など、堆積岩には砂岩や石灰岩など、変成岩には結晶質石灰岩(大理石)や結晶片岩などがあります。これはでき方に基づく整理であり、ここに挙げた石がすべて墓石向けである、またはBosekiで選べるという意味ではありません。

産総研の解説にも、天然の岩石には分類の中間や例外があると示されています。「御影石」という表示だけで原石名、採石地、物性まで同じだと仮定せず、候補ごとの見積書・仕様書・試験資料に戻って確認します。

候補ごとに同じ証拠をそろえる

候補を比べる前に、資料の粒度をそろえます。写真だけの候補と試験成績書付きの候補を、同じ確度の情報として扱わないことが大切です。産地を重視する場合も、産地資料が示す範囲を読み分けます。

日本石材産業協会は、同協会の国産石材産地証明書について、原石名や採石地などを記載する一方、石材の品質を証明するものではないと明記しています。産地の証拠と品質・用途適性の証拠は別です。

  • 見積書・仕様書に記載する正確な石種名と岩石分類
  • 産地を選定条件にする場合の証明資料と、その資料が証明する範囲
  • 使用予定部材の寸法、数量、表面仕上げ、彫刻面
  • 候補ロットとの関係が分かる写真、サンプル、仕様資料
  • 数値を比較する場合の試験成績書、試験方法、単位、試験日
  • 現在の調達可否と、追加調達が必要になった場合の確認方法

小さなサンプルや画面写真には限界がある

エービーシー商会の建築石材向け注意資料では、天然の大理石・花崗岩・石灰岩には色合いや模様の違いがあり、見本と納入品がまったく同じであることは保証できないと説明されています。

これはBosekiの製品仕様や、すべての候補石の差の大きさを示す資料ではありません。個別候補の仕様資料を優先し、小片一枚や画面写真を完成品全体の保証として扱わず、何を確認できる見本かを先に確かめます。

  • 乾いた状態と濡れた状態、自然光と室内光で見え方を分ける
  • 研磨面と粗い仕上げ面を同じ写真で代用しない
  • 小片で確認した色と石目が、広い面すべてに続くとは決めつけない
  • 画面の色を色見本として固定せず、撮影条件と表示差を考慮する
  • 完成品の複数面や複数部材で、色柄差をどこまで許容するか確認する

技術資料は数値だけを抜き出さない

日本規格協会が公開する規格概要では、JIS A 5003は土木・建築に使用する天然産の石材を対象としています。ただし、規格名や一つの数値を見ただけで、特定の墓石設計への適合や寿命が決まるわけではありません。

公的な試験機関では石材の吸水試験や加圧試験などが扱われています。比較に使うときは、候補石そのものとの対応、試験方法、試験体の条件、単位、測定時期を確認します。出典や条件が不明なウェブ上の数値は、候補石の成績として転用しません。

  • 規格番号・試験方法・試験機関が記載されているか
  • 試験体がどの石、採取位置、ロットに対応するか
  • 試験体の向き、乾湿状態、個数など比較条件が分かるか
  • 同じ単位と同じ試験条件で比較しているか
  • 数値が用途適性の一部資料なのか、保証条件なのかを区別しているか

相談前に石材比較メモを一枚にまとめる

Bosekiでは、人用墓石・墓碑のオーダーメイド/彫刻と、完成品配送の条件を個別に相談できます。候補石材の取扱可否、産地、色、試験値、価格、納期、在庫はサイト上の固定情報ではなく、実際に提示される見積書・仕様書を確認してください。

候補が未定でも、設置先の都道府県、墓地の規則、希望する色調、避けたい模様、必要寸法を分かる範囲でまとめれば、確認すべき資料を切り分けられます。墓地内搬入、基礎、据付は、完成品の配送相談とは別に管理者と現地施工者へ確認してください。

  • 設置先と、管理者から受け取った石材・寸法・形状の規則
  • 候補名と、その名称が分かる見積書・仕様書
  • 色や模様の希望と、許容できる天然差
  • 確認したい技術項目と、必要な根拠資料
  • 墓石の概寸、部材構成、彫刻予定面、納品先

確認に使った資料

具体的な規則・仕様は、設置先の管理者と個別見積もりの資料を優先してください。